2013-02-04から1日間の記事一覧
「手の甲が毛糸の帽子をかぶった頭になり、髪に輝く天使の輪を戴いた素の頭になり、小さな肩を小突くのになりふっくらした顔をつねるのになり細い髪を一つかみ引っ張るのになったのはいつだったか、母親はもう思い出せない。 あっという間だったのは間違いな…
昔まだ小さかった頃、乳離れもおむつはずしもとっくに済んだ年齢のくせにやたらと親にべたべた甘えまくった時期が俺にもあった。やっと言葉をしゃべるようになったくらいの弟が親から甲斐甲斐しく世話をされているのが羨ましいやら妬ましいやらで正直しんど…